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上機嫌でいこう。

本とか、音楽とか。本は新書を読むことが多く、音楽はクラシックやサウンドトラックを中心に。映画やDVDも好きで見ています。

【ネタバレあり】四月は君の嘘(映画と原作コミック)

おはようございます。

今日は、映画『四月は君の嘘』と原作コミック(新川直司)について書いてみようと思います。

  *   *   * 

先月17日(土)、公開間もない映画『四月は君の嘘』を見にでかけた。

kimiuso-movie.jp

 

この作品の情報を得たのはFacebookからで、音楽研究者の方の書き込みを見てのことだった。面白そうだと思って調べてみたら、原作コミックの第1巻が無料でダウンロードできるようになっていた。さらに、ヴァイオリニストの少女を広瀬すずで映画化したものが公開されるという。これは読むしかないでしょ。

この物語は、元・天才ピアニストだった有馬公生くんと、奔放なヴァイオリニスト・宮園かをりちゃんの「出会い」と「別れ」、公生くんの成長とそれに触発される周囲の人々を描いている。映画では、時間の関係上、公生とかをりの関係を中心に描かれている。

しかし、この「はしょり」が不満の理由なのだった。

原作コミックは、全11巻+別巻1の構成で、私は8巻まで読んで映画を見たのだが、何か違和感を感じてしまったのだ。その違和感の由来を、残りの3巻を読んで確かめようと思っていた。結論として出したのが、この話は公生の「成長譚」であり、その天才性は、周囲のライバルたちなども「成長」の渦に巻き込んでしまうという部分が描かれていないことだった。

しかしである。広瀬すずちゃんを主役に据えている以上(そのようにしか見えなかったw)、ヒロインの悲劇性を前面に押し出さざるをえなかったのだろう。ウィキでネタばらししているので書いてしまうが、かをりは病を得ており、手術の甲斐なく息を引き取るのだ。なので、映画はヒロイン・かをりが公生に遺したもの、というのが中心の一つになっている。

もう一つの中心は、公生がピアノを弾けなくなった(弾かなくなった、かもしれない)理由である母の死というトラウマとその受容(「克服」ではないだろう)になる。この部分は、実際感動的なのだ。原作では、母の死を受容し、いわば「覚醒」した公生から、周囲の若者たちに次々に「引火」していくのだが、そのあたりを全く触れられていない映画版では、原作に比べていささか平板に思えてしまう。

なので、この作品については、ぜひ原作を読んで下さい。演奏シーンがすごいです。

と申し上げて、今回の投稿としたいと思います。

 

四月は君の嘘(1) (講談社コミックス月刊マガジン)

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