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上機嫌でいこう。

本とか、音楽とか。本は新書を読むことが多く、音楽はクラシックやサウンドトラックを中心に。映画やDVDも好きで見ています。

電通社員の過労死報道に接して

こんにちは。

電通の新人社員さんの自殺が、過労死として認定されたことで、Twitterなどでは「殺される前に仕事から逃げろ」という意見が多く書き込まれているようです。

 

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しかし、と書かれているのが「病んでしまったら逃げることもできなくなる」、「周りでも逃がす工夫を」という書き込みを見ています。

私も2000年にうつ病と診断され、完治しないまま2002年に退職した者ですが、その当時では「退職・転職などの重大な決断は避けた方がよい」といったアドバイスがされていました。今はどうなのでしょうか?? これがまだ続いているようなら、なかなか「逃げる」判断はできそうにないですね。

これは、「治る」ことが前提されている場合なら有効なアドバイスなのだと思いますが、重篤だったり長期化している人に対しての有効性は疑わしいものがあります。

今からでも着手できることの一つは、個別事例の収集なのではないかと思われます。それも、個々人がアクセスしやすい形でデータベース化され、公開されていることが望ましいでしょう。何となれば、そのサポートを必要としている人は、その情報や制度が「ある」ということさえ知らない・わからないケースが多々あるように見受けられるからです。社会復帰が果たされなくとも、うつを生き抜いてきている人たちの経験が集積され、共有されることは必要なのだと考えます。

もう一つは、中長期的に、「やり直しがきく社会」を目指すことだと思います。一回の受験や就職で、まるでその後の人生が全て決まってしまうかのような思い込みがあるとすれば、それは捨て去るべきでしょう。あと、「勝ち組/負け組」というステレオタイプ化した人生観も捨て去るべきです。いつ・どこででも再スタートがきれる社会をこそ目指すべきだと思いますが、どこから着手すべきかは、もっとたくさん考えないといけないようです。