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上機嫌でいこう。

本とか、音楽とか。本は新書を読むことが多く、音楽はクラシックやサウンドトラックを中心に。映画やDVDも好きで見ています。

【講演会】短篇の名手オー・ヘンリーが描き出した、めくるめく物語世界(講師:芹澤恵氏)@紀伊國屋書店新宿本店

講演会 読書

こんばんは。

11/10(木)18:30からの講演会「短篇の名手オー・ヘンリーが描き出した、めくるめく物語世界」を聴講してきました。オー・ヘンリーといえば、『賢者の贈り物』や『最後の一葉』で知られる短編の名手。その作品を、光文社古典新訳文庫に訳出した芹澤恵氏を講師に迎えての講演会です。

この企画は、紀伊國屋書店のネット書店Kinoppyと、光文社古典新訳文庫がタイアップして行われている連続講演会の23回めということでした。 

1ドルの価値/賢者の贈り物 他21編 (光文社古典新訳文庫)

1ドルの価値/賢者の贈り物 他21編 (光文社古典新訳文庫)

 

 

昔、国語や英語の授業でテキストとして読んでいるかもしれないのですが、ほとんど「読んでいない」のと同じ状態で臨みました。以下、おもしろいなと思ったことを列記してみます。

◆オー・ヘンリーの魅力=エンディング(オチ)の妙。人を見る目の確かさ。

◆物語の作りとしてはシンプルな構造。心に「直接」染み入ってくる。人の「善性」を信じたいという部分に働きかけてくる。

◆人は、そんなに悪いものじゃない。

◆必ずしも「善人」でなくても、「人としての真っ当さ」がある。

◆ニューヨークだけでなく、アメリカ南部・西部・南米など、作者が実際に移り住んだ場所で採取しただろう話が展開されている。

◆波乱万丈の生涯(横領の罪で追われる。逃亡先の南米から帰国したところで収監される。アルコール中毒が原因で、46歳で亡くなる)。

◆「親戚の(少しいかがわしい)おじさん」のような語り口の面白さ。

◆「古典」では、「作者」が顔を出すが、それを巧みに隠している。オー・ヘンリーでは、作者自身の「顔」がうかがえる。

◆文学とそうでないものとの違い=何度も読み返されることに耐えうるかどうか。

◆当時の「最先端」の「職業婦人」が作中に登場してくる。

などなど。興味つきないお話しをしていただきました。

 

短篇の名手O・ヘンリーが描き出した、めくるめく物語世界 講師:芹澤恵